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各弁護士の責任で回答しており、医療問題弁護団全体の見解とは必ずしも一致しないことがあります
記載日:06/06/29

Q8 専門家(医師)の協力

医療裁判を考えているのですが、相手が専門家なので、素人の患者側が不利だと聞きました。
やはり専門家(医師)の協力が必要なのでしょうか。
患者側として、どのような方法で協力を得れば良いのでしょうか。
回答者:石井 麦生

1 はい。医療過誤を問う裁判では、専門家(医師)の協力が必要です。その協力の仕方には、いろいろな態様があります。

 医療過誤を問う裁判では、原告(訴えた側=患者側)が「医療行為にミスがあったこと(過失)」「そのミスによって被害が生じたこと(因果関係)」を証明しなければなりません。このように、医療の専門家を相手に「過失」や「因果関係」を証明しなければならないのですから、その立証にあたっては専門知識が不可欠と言えます。
 医療問題弁護団に所属する弁護士は、研修等を通じて、医療に関する専門知識の習得に努めていますが、医療の専門家ではないので、その知識には限界があります。
 そこで、医療過誤事件の相談を受け、調査をし、訴訟を提起する中で、随時、専門家(医師)の助言を得るようにしています。

(1) 相談段階
 面接相談後、各相談担当弁護士は、医師を交えた会議に相談案件を持ち寄り、相互に意見交換する中で、医師からアドバイスをいただいています。

(2) 調査段階
 責任追及の可否を調査するうえで、専門家(医師)のアドバイスは不可欠です。各相談担当弁護士は、医療問題弁護団を通じ、又は、それぞれのルートで、協力していただける専門家(医師)を探すよう努めています。

(3) 訴訟段階
 訴訟の中で、立証の手段として、協力してくれる専門家(医師)からコメントをもらうことがあります。「意見書」「鑑定意見書」「私的意見書」などと呼びます。ときには、法廷で証言をいただくこともあります。
 また、裁判官が「専門家(医師)の意見を聴きたい」と考えたときにとる手続きとして、「鑑定」があります。裁判官が、関係者の意見を聴いたうえで、適任と思われる専門家に鑑定を委託することになります。鑑定を委託された専門家(鑑定人)は、医療記録や訴訟記録を検討し、裁判官の質問(「鑑定事項」と言います)に、文書や口頭で回答することになります。