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医療問題弁護団

プレスリリース

日付 :2016年05月
2016年5月18日

「新宿セントラルクリニック」(林道也医師)
性感染症詐欺事件 追加提訴及び刑事告訴のご報告

医療問題弁護団
新宿セントラルクリニック対策班

医療問題弁護団の新宿セントラルクリニック対策班は、「新宿セントラルクリニック」(東京都新宿区新宿3丁目11番11号ダイアンビル9階)の行った性感染症詐欺事件について、被害を受けた患者さん達の被害救済や同種被害の再発防止のための活動を続けております。

本日、東京地方裁判所に追加提訴(原告3名)するとともに、管轄警察署に刑事告訴を致しましたので、ご報告致します。


1 事案の概要

本件は、新宿セントラルクリニックで性感染症検査を受けた患者らに対し、(1)医学的必要性のない血清クラミジア抗体検査が必要であると告げてその旨誤信させ、また、(2)同検査の基準値が「0.90」であるところを、検査結果用紙に同値を「0.00」と改変して記載することにより陽性の検査結果であるように装い、性器クラミジア感染症に罹患している旨の虚偽の診断を告げて治療が必要である旨誤信させ、不必要な抗菌剤投与を行うことによって、被害者から治療費相当額の金員を詐取した事案です。

すでに同種被害の先行訴訟が係属しておりますが、これらの訴訟における本人尋問において、林医師は、数千人もの患者に対して同じやり方で診断治療を行っていると供述しており、同種被害が多数発生している可能性が高く、また新宿セントラルクリニックは診療を継続しているために今なお被害は発生し続けているものと考えられます。


2 これまでの活動経過

医療問題弁護団に対し、新宿セントラルクリニックにおける性感染症詐欺被害の情報が寄せられたことを契機として、複数の患者に対する聞き取り調査を行ってまいりました。

調査の結果、新宿セントラルクリニックが複数の患者に対して、同様の手口で不必要な性感染症検査を受けさせ(傷害)、かつ「性器クラミジア感染症」や「性器ヘルペス」に罹患していると虚偽の診断を告げて治療が必要であるかのように誤信させ、治療名下に不必要な薬剤を処方し診療報酬を詐取している実態(詐欺行為)が明らかとなりました。

そこで、当対策班は、新宿セントラルクリニックの違法行為による新たな被害者が発生することを防止すべく、監督官庁である①新宿区保健所、②東京都福祉保健局、③関東信越厚生局に対して、2014(平成26)年5月に医療監視の申入れを行いました。それとともに、被害者の被害回復を求めて、これまで2件の損害賠償請求訴訟を提起してきました。

先行訴訟については、患者さんご本人が提起された訴訟事件がすでに最高裁判所で確定(請求認容)しています。当対策班が原告訴訟代理人をつとめている2事件については、いずれも被告の詐欺行為を認める判決が言い渡され、現在、第一次提訴事件が最高裁判所に係属中、第二次提訴事件は東京高等裁判所に係属中です。


3 本件追加提訴及び刑事告訴の意義

現在までに林道也医師の詐欺行為を認める判決が複数出され、うち1件はすでに最高裁で確定しているにもかかわらず、行政処分や刑事処分が未だ行われない状況にあります。そのために今なお新宿セントラルクリニックは同様の手口の詐欺診療を継続し、同様の被害が発生していると懸念されます。実際に当対策班にも、現在に至るまで新たな相談が複数寄せられています。

このような状況の元、被害者の被害救済を図るとともに、早期の刑事事件の立件化を求めることによって新たな被害の増加を防ぐ必要があると考え、今回の追加提訴及び刑事告訴に及んだ次第です。

併せて、社会にこの違法行為を周知させることによって、新たな被害者が生まれないようにするとともに、行政機関の医療監視・処分、医師会の自律的対応がスムーズになされることを求めます。

(弁護士 服部功志、大森夏織、松井菜採、松田耕平、三枝恵真、佐藤省吾)
以上
   

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